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第3回森づくりワークショップその③ 森風アポロ計画~飛んでけロケットストーブ~

9月17~19日に開催された「子育て」と「循環」の森、第3回ワークショップの日記、第3弾。
2日目の様子です。

 お昼前の時間。アーチづくりをひとまず終えて、一同、森のキッチン脇に集合。出てきたのはロケットストーブ、正式名称「ロケット・マス・ヒーター」です。

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<ロケットストーブ(簡易版)登場!>

 ロケットストーブは80年代にアメリカで開発された暖房装置です。低燃料で効率的に熱エネルギーを利用できるという利点があり、それを可能にするのがヒートライザーと呼ばれる熱の上昇炉。

 熱を下から上へ押し上げる構造を持っていて、その際に「ゴォォォー」というまるでロケットエンジンの噴射音のような音が出ることから、この呼び名がつけられたそうです。

 開発の背景には、資源の少ない発展途上国においても暖をとり、調理ができる暖房装置を容易につくることはできないものか?という開発者の想いがあります。

 通常の薪ストーブとは違い、燃料を完全燃焼させてしまうため、薪はわずかな量で済みますし、煙もほとんど出ないので、調理場に立つ女性や子どもへの煙による健康被害を防ぐ効果もあります。

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<少量の薪燃料でお湯を沸かしてくれます>

 また、煙突を横へ伸ばすことができるため、蓄熱する煙突をレンガやモルタルで囲み、冬でも暖かいベンチやベッドとして利用できるという利点もあります。空間を温めるのではなく、暖房機自体が熱を持つ仕組みですね。

 日本なら応用してコタツにしちゃうのも有りだな、なんて妄想も膨らみます。つくるのは実際大変そうだけど、ロケットコタツで紅白歌合戦観ながらミカンを食べてみたいものですねぇ。

 今回のワークショップに登場した森風ロケットストーブはある方にいただいたもので、ペール缶を利用した簡易版です。
 本物のロケットストーブのような横に伸びた煙突こそありませんが、軽量で、容易に持ち運ぶことができる優れもの。ごくわずかな一握りの量の小枝だけで、おいしいお茶を沸かしてくれました。


 「薪と食べ物があれば戦争を起こす国にはならない」。森風ではおなじみのフレーズですが、ロケットストーブが発展途上国のみならず先進国、とくに日本のように森林資源が豊富な国で幅広く普及し、「いまそこにある」エネルギーを有効利用することができる社会が広まれば、今よりもう少し住みやすい世界が生まれるのではないか。

 そんな気持ちを抱かせてくれる、地味ながらも大きな可能性を持った偉大なる発明品、それがロケットストーブなのでありました。

 ロケットストーブについてもっと詳しく知りたい方は、森風にも置いてあるロケットストーブ製作本を翻訳した日本ロケットストーブ普及協会のホームページ、ならびにリンク先の製作事例を参照してみてください。
http://sites.google.com/site/rocketstovejapan/

 そしてなんといっても、小池さんの本拠地である、RIKI-TRIBALが運営するカフェMAZEKOZEの「マゼコゼ日記」をご覧ください!ロケットストーブ改良の試行錯誤の歴史が掲載されています。必見です!
http://rikimaze.exblog.jp/i8/


 さて、この日の午後は個人での作品制作。カラマツ林には間伐材がゴロゴロしているので、それを利用して椅子をつくります。チェーンソーを初めて使うひともいましたが、講師陣(いつのまにか増えています!)から丁寧に指導していただいて、自分が座るのにしっくりくる、個性的な椅子をつくっていきました。

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<チェーンソーで間伐材を切ります、切ります>


 椅子、というものはどうひっくり返っても人工の産物なのですが、不思議なことに材料である木に見立てたり、表皮についたコケを活かすことで、自然のなかにおいても違和感がない、不思議な存在感を発揮します。

 7月に開催した前回のワークショップでも木のベンチをつくりましたが、森の中に自分がホッと一息つける、くつろげる空間があるというのはいいことです。とげとげした笹を気にしなければ、森の地べたに腰をついても気持ちはいいのですが、椅子があれば森の中にくつろぎの空間を見つけるちょっとしたきっかけを得ることができますよね。

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<ひとりにひとつ、世界にひとつだけの森の椅子が完成しましたよ>


 夜は吉成による講座も開かれました。今回はリクエストにお応えして、吉成が親子でイギリスはウェールズにある自然エネルギーのテーマパーク「CAT」を訪れた際のエピソードが写真と共に披露されました。

IMG_2746_1.jpg
<吉成の子育て講座、今回はCATについて語る特別編です>

 CATは森風が参考にしている施設のひとつです。その規模からいっても森風とは比較になりませんが、自然との関わりを楽しみながら体感してもらいたい、という根底にある思いは一緒です。

 森風にはCATの水力を利用したケーブルカーのような、大規模な施設こそありませんが、小さくても、安上がりでもいい。 創意工夫あふれる楽しいナニモノかをこれからも増やしていきたい。
 そう思わせてくれるひとときでした。

森づくりワークショップ2011第3回「循環の森づくり」レポート
その1「この門をくぐる者は…」
その2 秋の味覚、大回転!~循環する生活と循環するアートオブジェ~
その3 森風アポロ計画~飛んでけロケットストーブ~
その4 森への扉~繋がる、子育てと循環の森づくりリレー~


峯松(みねまつ)
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Author:森と風のがっこう(NPO法人岩手子ども環境研究所)
『森と風のがっこう』
標高700m、10世帯の集落にある廃校を再利用したエコスクール。
自然エネルギーやパーマカルチャーを取り入れ、身の丈にあった循環型の生活が体験できる場づくりを進めています。
NPO法人 岩手子ども環境研究所が運営しています。

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