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第3回森づくりワークショップその④ 森への扉~繋がる、子育てと循環の森づくりリレー~

9月17~19日に開催された「子育て」と「循環」の森、第3回ワークショップの日記、第4弾。3日目最終日の様子をお送りします。

この日も朝から雨。森のキッチン、通称森キチの脇に張ったテントの下で、アートオブジェのお披露目会が行われます。森林組合の方につくっていただいた巨大な「知恵の輪」。見る人によって想起するものが違ってくるという、想像力に訴えかけてくれる素敵な作品です。

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<えほんフェスにも登場した「知恵の輪」>

人生の鎖だ、いやいや寺院にぶら下がっていそうなエスニックな鐘だ、など皆さん素敵な発想で作品を評してらっしゃいますが、僕の脳裏に真っ先に浮かびあがったのは「風呂場の栓」でした。なんだか色気のない発想力ですよね。

残された時間は森のゲートのアーチづくりに費やします。電動ドリルや番線を駆使して、アイデアを出し合いながらの作品づくり。いつしか雨脚も強くなり、スタッフからテントの下で雨宿りしようと声が掛けられますが、参加者の皆さんは一点集中、作業に没頭。

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<最後の追い込み!>

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<寒くなったらロケットストーブの出番です>

雨合羽をうちつける大粒の雨もものともせず、ついに森のゲート、アーチ部分が完成しました。


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<ついにゲートが完成>

アーチを眺めながら、ロケットストーブを囲んで3日間のワークショップを通じ、感じたことをひとりひとり発表していく振り返りの時間をとります。

オブジェに使う枝を一本一本見て選んでいくなかで、まっすぐじゃない、曲がりくねった一癖あるような枝が魅力的に見えてきた。それはひとにも言えることなのではないか。そう述べてくれたのは親子で参加していただいた方。第2回・第3回と「つくる」という目標を立てて作品をつくりあげ、濃厚な達成感が味わえたとおっしゃっていただきました。

森の中で作業をすることで、感性が刺激され、本質的な自分に戻れた。そう話すのは宮城県からお越しいただいた方。普段から森が好きで、倒木や枝を拾い集めるのが大好きだけど、それをいったいどうやって活かせばいいのかわからなかった。今回の経験を経て、森の資源の身近な活用法が広がった、とおっしゃっていました。

普段の仕事ではゴミとして処分する、枝や腐りかけた丸太で作品をつくりあげていくのがおもしろかった。そうおっしゃっていたのは森林組合の作業員の方です。チェーンソーを使ったアート作品を披露しながら、他の参加者の方に、丁寧に扱い方を教えていただきました。
小池さんからは、「高い技術と想像力を混ぜあわせてほしい。山仕事をしているひとが“想像力自慢”のようになっていくと、山も変わっていくのではないか」とコメントが。

今年のサマースクールでの林業体験は、山仕事の技術と子どもたちの想像力とが見事に融合していました。想像力を駆使して「山仕事を楽しむ」ことができれば、日本の山林をめぐる状況も変わってくるのではないか。そんな風に思わされます。

雨が降ってることに気づかないほど熱中できた。そうおっしゃるのは前回に引き続き、長野県の黒姫で循環型の生活と場づくりを進める「はらっぱのーと」を主催するまぁるさん。森のキッチンでの食事づくりのアイデアを出していただき、食事という生活体験の要素と、「循環」という今回のワークショップのテーマとを繋げる役目を果たしていただきました。
ぜひご自身のフィールドで、今回のワークショップでの経験を活かしていただければと思います。

小池さんからもまとめのお話があります。ただ森にあるものを使って作るだけじゃなくて、森とアーチの繋がりや、曲がった木が人生をあらわしているかもしれない、というような哲学的な考え方に至るまで、「繋がり」を意識した物づくりを参加者の皆さんはしていた、とおっしゃっていました。
今回の「循環」というテーマに関しても、外久保さんたちがつくった橋をワークショップ組が受け継ぎ、鉄製の手すりに木のアーチをとりつけゲートを形作っていく、というように、みんなでつくっていく「繋がり」の「循環」が起きていました。

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<ポランの森でロケットストーブを囲み、思い、感じたことを発表します>


各人が様々なアイデアを持ち寄り組み合わせていくことで、世界中のどこを探してもない、森風だけの森ができあがる。そう締めくくっていただき、第3回「子育て」と「循環」の森づくりワークショップは終了しました。



さて、ワークショップの後日談を記したいと思います。このワークショップ最終日の夕方、森風にむつみ高校と彩星学舎の先生、生徒さんたちが来訪。雨の中、縄でアーチの補強をしていただきました。


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<台風襲来前夜、雨の中の奮闘>

そしてその直後、台風15号による大雨で森風裏のポランの森が浸水しました。僕たちは3.11に続きまたしても、自然の過酷さ、自然と共生していくことの難しさを思い知らされたわけです。

補強のおかげか、アーチは傾いた程度で健在でした。多くの方に手助けしていただき、第2回のワークショップで制作したオブジェなども含め、ポランの森も「子育て」の森も元の穏やかな姿を取り戻しました。

一番大きな被害を受けたのがポランの森のキノコ類を種つけたホダ木だったのですが、野口整体の藤山先生に回収、組み直しをしていただきました。感謝感激です!)

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<いま現在のアーチの様子>


「人と自然の関わりを知る森」。第1回ワークショップでつくられた、子育てと循環の森のコンセプトのひとつです。森、自然との関わり方に絶対的な回答というものは存在しません。森風の森づくりは、関わったひとすべての「こんな森をつくりたい」という想いの集合によってつくられていきます。
「子育て」と「循環」の森は範囲にすればわずか2ヘクタールほどの広さですが、その限られた範囲の森に足を踏み入れたひとそれぞれが、自然との関わり方を学びなおす、大きな視野を持つことができる。そんな森づくりをこれからも進めていきたいと思っています。

来年度の森づくりプロジェクトは森と森風両方が、更なる発展を遂げる予定です。


少しでも「おもしろそう」と感じた方はぜひお気軽にご連絡ください。
森への扉は大きな口を開けて、皆さんをお待ちしています。

森づくりワークショップ2011第3回「循環の森づくり」レポート
その1「この門をくぐる者は…」
その2 秋の味覚、大回転!~循環する生活と循環するアートオブジェ~
その3 森風アポロ計画~飛んでけロケットストーブ~
その4 森への扉~繋がる、子育てと循環の森づくりリレー~


峯松(みねまつ)
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Author:森と風のがっこう(NPO法人岩手子ども環境研究所)
『森と風のがっこう』
標高700m、10世帯の集落にある廃校を再利用したエコスクール。
自然エネルギーやパーマカルチャーを取り入れ、身の丈にあった循環型の生活が体験できる場づくりを進めています。
NPO法人 岩手子ども環境研究所が運営しています。

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