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森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会 【報告記①】

◆◆◆2012年6月23~24日の一泊二日で行われた「森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会」の報告記第一弾です◆◆◆
少し長文ですのでお時間あるときにゆっくりお読みください。



ちゃおです。ワイルドベリーも赤く色づき始め、森の緑も日々色濃くなりつつある森と風のがっこうで、6月23~24日に「森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会」が開催されました。

この研修会を担当していた私ちゃお自身、「いったいどんな人が集まるのかなあ?」と不安と期待でドキドキの毎日でした(参加表明のご連絡を頂く度に『きゃー!』と嬉しくてひとり騒いでいたのはここだけの話)。

森のようちえん、森林環境教育、森をフィールドにした活動に興味がある方々を対象に参加を募り、最終的に集まっていただいた面々はというと・・・↓

・野外保育NPOに携わっている方
・寺子屋キャンプ等同じく野外保育を実践している保育士の方々
・岩手の保育園の園長先生
・シュタイナーの理論を実践しながら幼稚園で働いている方
・海も山も近い横浜の保育室で長年活動されている保育士の方
・森林組合で働きながらもボランティアとして休日に子どもたちに自然解説を行っている方

・・・・どうです?森風歴たった3ヶ月弱のわたしよりよっぽど『森』や『自然』、そして『子どもとの向き合い方』を知ってらっしゃるような印象です。


さて、今回の研修で講師を務めて頂いたのは、都留文化大学の教授でいらっしゃる高田研先生。

1.jpg

環境教育学を専門とされながら、近年は山里における環境教育の実践を手がけていらっしゃるそう。森風では昨年度より「子育てと循環の森づくり」にも携わっていただいております。

ちゃおの研先生の初印象は、「なんて男前な声!」でした(笑)
今回は研修前日に森に同行させて頂き、この男前な声でもって目の前に広がる森や自然の秘密をいろいろご教授してくださるという、なんとも贅沢な時間をお先に味わっておりましたヨ☆
何を隠そう、研先生の魅力はその男前な声だけではなく、とてもユニークな視点で、森や自然を知る方法を気づかせてくれるということ。その詳細はまた後ほど・・・。


全国津々浦々から集まった有志達がここ森風に到着した研修会初日は、パラパラと小雨の降る午後でした。

さっそく講堂にて「この研修で学びたいこと」をそれぞれ自己紹介と共に発表。
皆さん、子どもや自然といった環境ベースは仕事柄整っているものの、それらをどうやってつなげていくのか日々苦戦している模様。その‘ヒント’や‘手がかり’をつかみに、この研修に参加されたという方々が多かった印象です。


その後、研先生によるレクチャー。

さてここで突然ですがこのブログをお読みの皆さんに質問です。

「里山って何でしょう?」

・・・この問いに対してきちんと答えられる人ってどれくらいなんでしょうか。
(少なくともちゃおは里山とただの山の違いも曖昧なイメージでした)

手付かずの森林はどこにでもありますが、「里山」とはそういった自然を人が利用しやすいように手を加えていった自然のことを指すのだそう。つまり、そこには何らかの歴史や、人の暮らしが息づいていた過去があるということ。ここ森風が位置する上外川(かみそでがわ)も同じです。いつも見ている景観も、ちょっと調べてみれば、どんなふうにして昔の人々が森と共生していたかを知ることができる。まさに、過去と今をつなぐ役目をも担っているというわけです。

その後レインコートを着て、いざ、森へ。

・・・するとさっそく研先生の足が止まります。

指差す先には、でこぼこした土の穴が・・・。

「土の中に空気を入れながら耕す公共事業をしてくれるモグラは、畑では害虫ですが森では益虫。まさに、森と共生しているのですね」と、研先生。

皆さん知ってましたか?モグラって、小学校の体育館ほどのテリトリーをもっていて、毎日3時間ほどそこを巡回してるんですって。ちゃおよりよっぽど働き者です。

その後ぐんぐん森の上へと進む研先生と私たち。

さあさあ、ここでまたこのブログをご覧の皆さんに質問です。

①炭焼き用の森
②紅葉狩り用の森
③動物が住む森

このような森づくりをしていくには、どんな工夫をしていくべきでしょうか?

答えの例として研先生は、
①・・・炭焼き用(例・コナラやクヌギ)以外の木はカットする
②・・・カエデの木を残す
③・・・実をつける木(例・オニクルミ)を大きく育つように残す

といった例を示して頂きました。大切なポイントは、“どんな森にしたいのかイメージして、えこひいきしながら森を育てる”ということ。これが先ほど文頭でも出た「里山」の使い方でもあるのです。“えこひいき”という表現がおもしろいですねえ。

「自然保護」というと、とかく自然を残していこうという考え方に囚われがちですが、亜熱帯気候に属する日本は放っておけばどんどん草木が生い茂ってしまう。そうではなくて、いかに“デザイン”していくか、という視点が重要なのです。

5.jpg
(コナラとミズナラの違い・・・、皆さん分かりますか?)


その他、森でのアクティビティでは、「森のぽにょぽにょを探せ!」。

森の中で“ぽにょぽにょ”する感じのものを見つけてくるのですが・・・。
果たして参加者の皆さんが見つけてきたものはというと。

9.jpg
(見てのとおりコケです。たしかにぽにょぽにょ・・・してる??)

8.jpg
(意外に多くの参加者に好評だったぽにょぽにょがコレ)

この白いちょっと不気味な植物、名前を『ギンリュウソウ』というんだそう。
寄生植物なんですって。まさに、ぽにょぽにょ・・・?!(笑)


そして次のアクティビティでは、「森の四文字熟語」。

今回は「温故知新」という四文字熟語にぴったりなものを森の中から見つけるというものです。

P1080820.jpg
(セミの抜け殻)

P1080821.jpg
(木から落ちた実から発芽した木の芽)

P1080817.jpg
(倒木)

『古きを温めて新しきを知る』という意味を、これらの自然物に感じ取った参加者の皆さん。

終了後には、「こんな意識でもって森を歩いたことはなかった」「こういった森の見方ってとても新鮮!」という言葉が次々と出てきました。ちゃおも同感です。ただ漠然と見ていた森の風景も、視野を広げ、意識をも持ってみるだけで、こんなにも見方が変わるとは。本当に、目の前の景色が変わっちゃうから不思議。

「言葉から自然を探すという、“逆転の発想”ですね。森の中でひとつのフレームを切り取る作業です」と高田先生。

今回は森の四文字熟語でやってみましたが、森の英和辞典、森のイミダス、森の広辞苑・・・なんてのもおもしろそうです。


さて、研修会初日の夜は、吉成信夫と高田研先生による「森のようちえん」をテーマにしたトークからスタート。

まずはじめに吉成からは、昨年の3.11からの心境の変化や子ども達との出会いのエピソードを話しました。

昨年の3.11では、とくに大きな被害もなく震災後もいつもと特に変わらない日常生活を保ち続けた森風。
でもやっぱり、「いつかこんなことが起こるんじゃないか・・」という意識を、吉成はずっと抱いていたのだそう。

そしてほんとに起こってしまった3.11。すっかり意気消沈してしまった吉成を、今、こうしてやる気と希望に満ち溢れさせたのは、震災後に出会った子ども達との触れ合いでした(ここでは長くなるので省きますが、詳細はココ!→http://nobuoblog.blog19.fc2.com/blog-entry-105.html)

高田研先生からは、森のようちえんを例に、「遊んであげるのをやめましょう」というテーマで写真を交えて様々な事例を紹介されました。

子どもと触れ合うとき・・・、子どもの言いなりになったり、子どもに遊ばれていたり、子どもの“奴隷”になってるのかも・・?とフト思う瞬間てありませんか?

いかにして子どもと触れ合うか、そのとき、その場で、子どもたちの体や気持ちの状況を見ながら向かい合うことの大切さをお話していただきました。

きっと、普段から子どもと接するお仕事に就かれている参加者の皆さんも、考えさせられるテーマだったのでは。かく言う私ちゃおも、「ドキッ」と自分の胸に手を当てて考えさせられました。

森を見る目、視点を養うための気づきがあったり、子どもと向き合う際の気づきがあったり。
参加者それぞれが自分のフィールドや経験を振り返ってみた研修会初日。

盛りだくさんでしたが、今回の研修会のメインイベントは何を隠そう、初日が終わった数時間後・・・、早朝3時(!)にスタートされました。

第二弾ではその模様をご報告します☆


ちゃお
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Author:森と風のがっこう(NPO法人岩手子ども環境研究所)
『森と風のがっこう』
標高700m、10世帯の集落にある廃校を再利用したエコスクール。
自然エネルギーやパーマカルチャーを取り入れ、身の丈にあった循環型の生活が体験できる場づくりを進めています。
NPO法人 岩手子ども環境研究所が運営しています。

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