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森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会 【報告記②】

◆◆◆2012年6月23~24日の一泊二日で行われた「森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会」の報告記第二弾です◆◆◆
少し長文ですのでお時間あるときにゆっくりお読みください。



今回の研修会一番の目玉である体験プログラム「モーニング・シャワー」では、早朝3時に森の中に入り、森の中の生き物が活動を始める「森の目覚め」の瞬間を体感。

11.jpg
(早朝3時の森は、まだ真っ暗・・・)

それぞれが銀マットをお気に入りの場所にひいて、森が活動し始めるその瞬間を待ちます。

人によっては、動物がのっしのっしと歩く不気味な足音を近くで聞いたり(!)、目の前を小動物が横切ったりといった出会いもあった模様。

真っ暗な静けさに満ちていた森の中が、少しずつ光を帯びてくると同時に小鳥たちがえずり始めるこの瞬間。

ツツドリ、ホトトギス、シジュウカラ、コガラ・・・などなど。

まるで鳥の鳴き声が、夜の森を少しずつ埋めていくかのようです。

12.jpg
(幻想的な朝のブルータイム)


ゆっくりと目を閉じる・・・。

聞こえるのは、自分の呼吸と、心臓の音。そして風にそよぐ木々の音。

そしてだんだんと鳥たちが今日一日の始まりを祝福するかのように、歌いだします。


本当はこの場には、鳥と生き物たちと森の神様しか居てはいけないのではないだろうか・・・。

ちゃおはそんな神聖さを感じずにはいられませんでした。

14.jpg
(少し明るくなってきてから、モーニング・シャワーを皆で輪になって振り返り)

参加者の方々からは、
「自分も自然の一部になれたような気がした」
「ひとつひとつの音な泣き声を、体中で聞くようになった」
「内省し自分自身と深く向き合うことのできる、非日常的な体験」
「波が溢れてくるような気持ちに・・・」

・・・などなど、それぞれが大きな気づきを得たようです。


モーニング・シャワー。
森と一体感をもてる贅沢な時間。
「ドスドス」といきなり足を踏み入れるのではなく、森の神様や動物たちにちょっとお近づきになることへの感謝の気持ちもこめて、静かに静かに、そこにたたずんでみることが大切。あとは、よおく、心を開いて耳を澄ませてみるだけ。

皆さんもぜひ、お試しあれ。


二日目は、「森のようちえん」がテーマ。

さて、最後にこのブログをご覧の方々に質問です。

「森って、なんでしょう?」

う~ん・・・、なんてシンプル且つ深い質問!

では、別の質問で「森と林の違いは?」

この問いには、それぞれの字に焦点を当てるとヒントがあるようです。


例えば林。同じ音をもつ漢字に「囃(はやし)」があります。
お囃子の「囃」ですね。
林で木を切り、商をし、そこに生活(お囃子)がある。
つまりここでは経済的な価値を意味するそう。

一方の森。別の漢字で「杜(もり)」や「守(もり)」があります。
ここで意味するのは、神聖さ。「鎮守の森」という言葉はまさに。
なぜ我々日本人は昔から森を崇め、守り、大切にしてきたのか。
神々が住まうところとしての畏敬の念が、わたしたちの心に深く根付いているからなのでしょう。
別の言い方をすれば、こういった人智を超えた神聖さを無くしたら森ではない、ということです。

こういった民俗学的、文化的な視点で森を見るっていうのが、さすが高田研先生ならではですねえ。


午後はこの点を踏まえ、高田研先生、吉成信夫、そして全参加者によるパネルディスカッションを行いました。

まず初めのテーマは、①「森のようちえんにふさわしい森とは?」

これに対し出てきた参加者の意見はというと・・・
「遊べる森」
「多少危ないところがある森」
「子どもの自由が保障されている森」
「シンボルがある森」
「子どもたちが住んでいる地域にある森」

・・・等々のアイデアがでました。
このテーマに関しては、先ほどの「森ってなんでしょう?」に対する考え方がヒントに。

ちゃおの考え方としては、森というと、様々な生態系が共存しているという多様性、遊具など初めから何も用意されていないという無作為性、そして、先ほどでた「神性」が重要なポイントだと思うのです。

まったく逆の森を想像してみましょう。生態系が壊されていて、遊具などがしっかり初めからスタンバイされていて、神性さを感じられない人工的な森。こういった森から、果たして子どもたちは何を感じることができるのか・・・?

次のテーマ②「森のようちえんと普通の幼稚園、子どもへの関わり方の違いは?」については、

「自由の在り方(遊び方)の違い」
「子どもへの任せ方の違い」
「子どもと先生の目線(の高さ)の違い」
「教える、指導する側の関わり方の違い」

・・・等々意見が出ました。このテーマでは参加者の皆さんディスカッションでかなり熱く議論されていて、後ろから見ていて本当におもしろかったです!(笑) 同じ「子どもと関わる仕事」でもこんなにもいろんな考え方があるんですねえ。

このテーマでは、吉成信夫がひとつの例を出しました。
それが「一般的な教育」と「森と風のがっこうでやっていること」の違い。
森風に来られたことのある人ならきっとお分かりだと思うのですが、ここって「学校」ではなくて「がっこう」なのですね。宿題も勉強もありません。やってみなくちゃ分からない、体と心で感じ得ることって、無限大だと思うのです。子どもにとっては、テストの点数や成績といった“結果”以上に、その“プロセス”が大切。
今回議論したテーマに明確な回答はありませんが、この例がひとつの考えるヒントになりました。

16.jpg
(それぞれのフィールド経験をもとに、熱い議論が・・・!)


最後に、参加者の皆さんが抱く夢や想いと、それぞれが森から採ってきた葉や樹皮等をセットにした「森のパウチ」を作りました。

どれもそれぞれの想いと森から得た小さな思い出が詰まっていてとってもステキでしたよ☆


子どもの豊かな感性や創造性を育み、子ども独自のリズムと共鳴することができる「森」。
そこには、わたしたちの想像をはるかに超えた動物や植物の多様性が広がっていて、そして、古くからわたしたちの心に根付いてきた森に対する神聖なる想いがあります。

今回の研修会では、そういった森を見る目を養い、森と子どもをどうつなげていくのかというアイデアをシェアし、そして、参加者それぞれの感性を見つめなおす内容となりました。

わたし個人の感想を一言で言うと、またちょっと森を近くに感じることができるようになりました。

人間同士も同じ。仲良くなりたければ、まずは相手を知ること。
森に対する畏敬の気持ちは今までと変わらないけれども、これまでよりも、森を歩くときの心の在り様が開放されたように思います。

この研修会で得た新たな視点と想いとアイデアを、参加者それぞれのフィールドで、ぜひ活かしていって頂きたいと思います。

21.jpg
(今回参加された皆さんでハイ☆ポーズ!)


今回の研修会がちょっとでも気になる!というあなた。ぜひ次回9月22・23日の第二回目の研修会に参加してください☆体験して、感じてみないと分からないことがたくさんあるハズですよ。

【次回第二回目予告】
2012年9月22・23日 一泊二日
講師には、長野県飯網高原において30年にわたる森の中での幼稚園実践を展開し、森のようちえん全国ネットワークの代表も務める、内田幸一さんをお迎えします。詳細は後日HPにアップされますので乞うご期待☆


ちゃお
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森と風のがっこう(NPO法人岩手子ども環境研究所)

Author:森と風のがっこう(NPO法人岩手子ども環境研究所)
『森と風のがっこう』
標高700m、10世帯の集落にある廃校を再利用したエコスクール。
自然エネルギーやパーマカルチャーを取り入れ、身の丈にあった循環型の生活が体験できる場づくりを進めています。
NPO法人 岩手子ども環境研究所が運営しています。

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