森風ブログ(パーマカルチャー、自然エネルギー、葛巻町、廃校再利用、環境共生建築、地域づくり)
岩手県葛巻町の廃校を再利用したエコスクール。自然エネルギー、パーマカルチャーを取り入れた環境共生建築、環境教育、エネルギー環境教育、環境共生の地域づくりを実践。
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森のようちえんって何だろう? 森と子どもをつなぐ支援者・指導者研修会 【報告記①】
すっかり秋らしい肌寒さが到来した森風よりこんにちは☆ちゃおです。
皆さん“森のようちえん”って、聞いたことがありますか?
いまや全国各地、いや世界各地でもその魅力と可能性について注目を集めている“森のようちえん”。
自然の中で子どもの五感や想像力を高めながら育てるそのスタイルは、一般の幼稚園ではできない、森の中だからこそ実践できる保育の姿があるんだとか。
そんな森のようちえんについて学ぶべく、森風で研修会が行われました!今回講師を務めて頂いたのは、森のようちえん全国ネットワーク代表の内田幸一さん。1983年に長野県飯綱高原に子どもの森幼児教室を開設した、日本における森のようちえんの草分け的存在。今回実際にお会いした内田さんは、親しみやすい笑顔を振りまいてくれる、本当に魅力的な方でした(わたしが子どもだったら絶対まとわりつきたくなるような、そんな惹きつける力を持ってるんですよねぇ)

白い口ひげがトレードマーク!
今回の研修会では、「森のようちえんってなぁに?」という初心者さんから、「これから森のようちえんを始めてみたいのだけど・・・!」と意気揚々としている方々含め参加者を募ったのですが、全国各地から、総勢27名の猛者(!?)が集まりました。なんと南は三重県からも!
参加者の中には、幼稚園の園長先生、幼稚園教諭、保育士、各教育機関で働いている方々が多くを占めたのですが、他にも、林業、動物園、牧場経営、携帯電話開発関係、セラピスト、学生、NPO起業、森林体験ガイド、白神山地のレンジャー・・・・、などなど、それはもう面白いバックグラウンドをもった方々が集まりました。
思わず、「こびとづかん」ならぬ、「森の研修会参加者づかん」を作ったら、さぞ濃ゆ~いキャラクター揃いになるんだろうなあ・・と想像せずにはいられませんでしたヨ。

はじまりは吉成の進行で「自分は○○○な人です」を自由に書いてパネルで一斉に自己紹介!いや~、皆さん本当に個性的でおもしろかった!

自己紹介のあとはアイスブレーキング。ここで皆さん一気に緊張がほぐれたようです☆
1日目のプログラムは、レクチャー『森のようちえんについての概要。園の活動と目標設定の考え方等を学ぶ』。
まず初めに内田さんから提示されたのは、「どうして近年、森のようちえんが増え続けているのでしょう?」ということ。北欧で発祥した森のようちえんは、現在は日本で約150箇所、この10年間でものすごい勢いで増えているんだとか。
この原因を探る前に、まずは森のようちえんが生まれてくる社会的背景を整理する必要があります。
テレビやゲームを始め各種メディア機器や電化製品といった便利で快適な生活環境が整った今の私たちの暮らし。子どもたちを取り巻く環境でも、体を使って遊ぶこと、子ども同士が関わり遊ぶことが昔と比べて圧倒的に少ないのですね。
幼児期の経験、環境が、その後の成長に大きく影響することを考えれば、誰もが今の子どもたちを取り囲む環境が良い影響を及ぼさないことに気付くはず。自立性、体力、コミュニケーション力、表現力、想像力といったものを、その子らしく成長する機会を森のようちえんではちゃんと与えてくれると考える親御さんたちが増えているのです。

1歳3ヶ月の赤ちゃんもママと一緒に参加☆
さて、森のようちえんでは、一体何が行われているのでしょうか???
そもそも、どうして“森”の中なのでしょう?
きっとこのブログをご覧の方々でそう感じてらっしゃる方もいるはず。(わたしもそうでした)
森のようちえんでは、子どもたちは自然の中で自由に遊びを見つけ、たくさんの発見をし、豊かな自然を五感で受けいれます。草花や昆虫、木の葉や木の実、鳥や小動物、雨や風、雪や氷、厚さや寒さなど・・・、遊具や玩具以上に子どもたちが気付き、学び、考え、行動する素材はいくらでも森の中にあるのです。

ライフワークとして内田さんが撮る子どもたちの写真は、本当に活き活きとしていました☆
そうそう、話がちょっとズレますが、森風の大人気イベントである「えほんの森」では“こびと”が最近ちょっとしたブーム(!?)なのですが、内田先生も、妖精や天狗、お化けや怪物を森の中で想像をふくらませながら探す子どもたちについておしゃっていました。森が子どもたちの創造性や空想を生む根源的な世界であるということは、森のようちえんがなぜ“森”を軸としているのかというテーマとつながるのですね。
夕方からは、森風ならではの“循環型の生活体験”!

薪を使って釜戸でご飯を炊きます。ちょっとお焦げがつくくらいが美味しいのですよ~☆

今夜のメインデッシュはサンマの炭火焼き!

女子だって薪割ります!日頃のストレスも一気に解決!

夕食時は、これまた森風名物(迷物)である、ペレストロイカの登場!(分かる人には分かる!?)
そして夜はお待ちかね!
内田幸一さんと、森と風のがっこうコーチョー吉成のトーク。
今回のトークの中での吉成が提示したキーワードは、「開拓伝道」。
いかにして内田さん、そして吉成がそれぞれの道を「開拓」してきたのか。
涙無しには聞けない苦労話や笑い話しまで、参加者の皆さんと目線を同じくして座談会形式でトークを繰り広げました。
わたしが個人的に興味深かったのは、2人とも現在の奥さんと結婚するときにとっても大変だったこと!資金もない、安定した収入と仕事もない、彼女の父親からは大反対を受けながら、半ば強引に(!?)事を進めたという・・・。

「帰れない、戻れない、というのが大切。始めちゃったら引き下がれないでしょ?」という吉成の一言に参加者一同深くうなづく一場面も。
それからもう一つ興味深かったのは、内田さんの元教え子が18歳になったときにひょっこり顔を見せに来たというエピソード。すっかり女性らしい体つきになり、露出も恥じらうことなく(彼女の母親は「みっともない!」とたしなめていたそう)、内田さんに近づいてくるなり「わたし、誰だか分かる?」と。「分かるに決まってるだろ」と返した内田さん。どんなに成長しても、幼少期に見せてくれた笑顔は、大人になっても変わることはないのだとか。
母親にどれだけ姿・恰好をたしなめられようと、「そのまんまの自分」の姿で会いに来てくれるというのは、つまり「そのまんまの自分」=「本当の自分、自分の原点」を知っている人、内田さんを信頼しているからこそ彼女は足を運んだのでしょう。

なぜか共通点の多いお二人。まさか結婚前のドタバタも一緒だったとは・・・!
誰もが“森のようちえん”というキーワードを軸に、迷いや葛藤、熱い想いを持ち合わせているだけに、この日の夜は今年度一番?!と言ってよいくらい真夜中までアツ~イおしゃべりが延々と続きました(それを増長させたのは皆さんが差し入れで持ってきて下さった各地のお酒なのかも・・?!)
さてさて、だいぶ長くなってきましたので研修会報告記2日目は次回に続きます!
ちゃお (差し入れの全国各地のお菓子にも舌鼓を打ちましたー☆)
皆さん“森のようちえん”って、聞いたことがありますか?
いまや全国各地、いや世界各地でもその魅力と可能性について注目を集めている“森のようちえん”。
自然の中で子どもの五感や想像力を高めながら育てるそのスタイルは、一般の幼稚園ではできない、森の中だからこそ実践できる保育の姿があるんだとか。
そんな森のようちえんについて学ぶべく、森風で研修会が行われました!今回講師を務めて頂いたのは、森のようちえん全国ネットワーク代表の内田幸一さん。1983年に長野県飯綱高原に子どもの森幼児教室を開設した、日本における森のようちえんの草分け的存在。今回実際にお会いした内田さんは、親しみやすい笑顔を振りまいてくれる、本当に魅力的な方でした(わたしが子どもだったら絶対まとわりつきたくなるような、そんな惹きつける力を持ってるんですよねぇ)

白い口ひげがトレードマーク!
今回の研修会では、「森のようちえんってなぁに?」という初心者さんから、「これから森のようちえんを始めてみたいのだけど・・・!」と意気揚々としている方々含め参加者を募ったのですが、全国各地から、総勢27名の猛者(!?)が集まりました。なんと南は三重県からも!
参加者の中には、幼稚園の園長先生、幼稚園教諭、保育士、各教育機関で働いている方々が多くを占めたのですが、他にも、林業、動物園、牧場経営、携帯電話開発関係、セラピスト、学生、NPO起業、森林体験ガイド、白神山地のレンジャー・・・・、などなど、それはもう面白いバックグラウンドをもった方々が集まりました。
思わず、「こびとづかん」ならぬ、「森の研修会参加者づかん」を作ったら、さぞ濃ゆ~いキャラクター揃いになるんだろうなあ・・と想像せずにはいられませんでしたヨ。

はじまりは吉成の進行で「自分は○○○な人です」を自由に書いてパネルで一斉に自己紹介!いや~、皆さん本当に個性的でおもしろかった!

自己紹介のあとはアイスブレーキング。ここで皆さん一気に緊張がほぐれたようです☆
1日目のプログラムは、レクチャー『森のようちえんについての概要。園の活動と目標設定の考え方等を学ぶ』。
まず初めに内田さんから提示されたのは、「どうして近年、森のようちえんが増え続けているのでしょう?」ということ。北欧で発祥した森のようちえんは、現在は日本で約150箇所、この10年間でものすごい勢いで増えているんだとか。
この原因を探る前に、まずは森のようちえんが生まれてくる社会的背景を整理する必要があります。
テレビやゲームを始め各種メディア機器や電化製品といった便利で快適な生活環境が整った今の私たちの暮らし。子どもたちを取り巻く環境でも、体を使って遊ぶこと、子ども同士が関わり遊ぶことが昔と比べて圧倒的に少ないのですね。
幼児期の経験、環境が、その後の成長に大きく影響することを考えれば、誰もが今の子どもたちを取り囲む環境が良い影響を及ぼさないことに気付くはず。自立性、体力、コミュニケーション力、表現力、想像力といったものを、その子らしく成長する機会を森のようちえんではちゃんと与えてくれると考える親御さんたちが増えているのです。

1歳3ヶ月の赤ちゃんもママと一緒に参加☆
さて、森のようちえんでは、一体何が行われているのでしょうか???
そもそも、どうして“森”の中なのでしょう?
きっとこのブログをご覧の方々でそう感じてらっしゃる方もいるはず。(わたしもそうでした)
森のようちえんでは、子どもたちは自然の中で自由に遊びを見つけ、たくさんの発見をし、豊かな自然を五感で受けいれます。草花や昆虫、木の葉や木の実、鳥や小動物、雨や風、雪や氷、厚さや寒さなど・・・、遊具や玩具以上に子どもたちが気付き、学び、考え、行動する素材はいくらでも森の中にあるのです。

ライフワークとして内田さんが撮る子どもたちの写真は、本当に活き活きとしていました☆
そうそう、話がちょっとズレますが、森風の大人気イベントである「えほんの森」では“こびと”が最近ちょっとしたブーム(!?)なのですが、内田先生も、妖精や天狗、お化けや怪物を森の中で想像をふくらませながら探す子どもたちについておしゃっていました。森が子どもたちの創造性や空想を生む根源的な世界であるということは、森のようちえんがなぜ“森”を軸としているのかというテーマとつながるのですね。
夕方からは、森風ならではの“循環型の生活体験”!

薪を使って釜戸でご飯を炊きます。ちょっとお焦げがつくくらいが美味しいのですよ~☆

今夜のメインデッシュはサンマの炭火焼き!

女子だって薪割ります!日頃のストレスも一気に解決!

夕食時は、これまた森風名物(迷物)である、ペレストロイカの登場!(分かる人には分かる!?)
そして夜はお待ちかね!
内田幸一さんと、森と風のがっこうコーチョー吉成のトーク。
今回のトークの中での吉成が提示したキーワードは、「開拓伝道」。
いかにして内田さん、そして吉成がそれぞれの道を「開拓」してきたのか。
涙無しには聞けない苦労話や笑い話しまで、参加者の皆さんと目線を同じくして座談会形式でトークを繰り広げました。
わたしが個人的に興味深かったのは、2人とも現在の奥さんと結婚するときにとっても大変だったこと!資金もない、安定した収入と仕事もない、彼女の父親からは大反対を受けながら、半ば強引に(!?)事を進めたという・・・。

「帰れない、戻れない、というのが大切。始めちゃったら引き下がれないでしょ?」という吉成の一言に参加者一同深くうなづく一場面も。
それからもう一つ興味深かったのは、内田さんの元教え子が18歳になったときにひょっこり顔を見せに来たというエピソード。すっかり女性らしい体つきになり、露出も恥じらうことなく(彼女の母親は「みっともない!」とたしなめていたそう)、内田さんに近づいてくるなり「わたし、誰だか分かる?」と。「分かるに決まってるだろ」と返した内田さん。どんなに成長しても、幼少期に見せてくれた笑顔は、大人になっても変わることはないのだとか。
母親にどれだけ姿・恰好をたしなめられようと、「そのまんまの自分」の姿で会いに来てくれるというのは、つまり「そのまんまの自分」=「本当の自分、自分の原点」を知っている人、内田さんを信頼しているからこそ彼女は足を運んだのでしょう。

なぜか共通点の多いお二人。まさか結婚前のドタバタも一緒だったとは・・・!
誰もが“森のようちえん”というキーワードを軸に、迷いや葛藤、熱い想いを持ち合わせているだけに、この日の夜は今年度一番?!と言ってよいくらい真夜中までアツ~イおしゃべりが延々と続きました(それを増長させたのは皆さんが差し入れで持ってきて下さった各地のお酒なのかも・・?!)
さてさて、だいぶ長くなってきましたので研修会報告記2日目は次回に続きます!
ちゃお (差し入れの全国各地のお菓子にも舌鼓を打ちましたー☆)
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